ハンドボール 東海クラブダービー Game3 飛騨高山ブラックブルズ岐阜 v 三重バイオレットアイリス
こんにちは。スポーツアナウンサーの脇田達司です。
ハンドボールの東海クラブダービーは優勝争いがGame3までもつれ込みました。
Game3は飛騨高山ブラックブルズ岐阜と三重バイオレットアイリスの対戦。
この試合、飛騨高山が勝てば優勝。
三重が優勝するためには4点差以上で勝つことが必要です。
飛騨高山は午前のゲームで名古屋に3点差で勝ちましたが、
ダブルヘッダーの影響はいかに。
三重は前々日の名古屋戦での敗戦からどれだけ修正できるか。
ゲーム前、三重の万谷ゲームキャプテンに話を伺うと、
前日が台風の影響で中止になった分、逆にいい休養になったとのことでした。
【試合経過】
三重は立ち上がり2分半で3連続得点と幸先良いスタート。
Game1で不振だったPVの近藤、LWの團が早速機能します。
対する飛騨高山はRBの宮崎が基点となって得点を重ねます。
そしてGame2で12得点のイ・ミギョンがこのGame3でもミドルから、
カットインからと加点します。
飛騨高山は5分半 キム・ウンヘのショットで8-8のタイに持ち込みます。
ここから3分あまりは飛騨高山の田口・三重の花村の両GKの好セーブでこう着状態に。
そこから抜け出したのは三重。
9分半過ぎ、三重のPV近藤のショットで勝ち越すと
万谷・加藤・中田の4連続得点で引き離し
三重が13-9で折り返します。
後半に入ると立ち上がりはターンオーバーが両チームに出てなかなかスコアできません。
34分 飛騨高山は7mスローを獲得。イ・ミギョンに対して三重のGK岩見がファインセーブ。
昨シーズンのレギュラーシーズン最終戦でも
ここ一番の場面で7mスローを止めた岩見の真骨頂が出ました。
そこから三重は飛騨高山のイ・ミギョンや池之端の2分間退場を見逃さず
パワープレイでジリジリとリードを広げます。
51分飛騨高山のタイムアウト明け、飛騨高山にターンオーバー。
そこをすかさず三重のルーキー 團のファーストブレイク。
そのあとは三重が團・加藤が2得点ずつ。飛騨高山も中島やキム・ウンヘが応戦するも
三重がそのまま逃げ切り、23-17で飛騨高山を下しました。
三重はGame1に不調だった近藤や團が復調、ポスト・サイド・ディスタンスとバランスよく攻撃が見られました。
飛騨高山はイ・ミギョンがゲーム終盤にケガでベンチに下がったこともあり
そこからの建て直しが思うようにできず点差をつめることができませんでした。
この結果、3チームが1勝1敗で並びましたが、
得失点差で三重が第2回東海クラブダービーを制しました。
試合終了後、表彰式が行われ
優勝した三重バイオレットアイリスにカップなどが授与されました
今回の東海クラブダービーは
8月11日からの国体東海ブロック予選と9月のJHL開幕に向けて
それぞれに収穫のある大会でした。
サポーターがアリーナに来て応援して、選手はその期待に応えようとしているのが
ストレートに伝わってきました。
今回の取材を通して3チームが切磋琢磨して熱い戦いを繰り広げてほしいと願っています。
今回の大会に取材にご協力いただいた
HC名古屋・飛騨高山ブラックブルズ岐阜・三重バイオレットアイリスの
選手・監督・関係者の皆様、本当にありがとうございます。
今シーズンも大いに盛り上げてください!
【選手・監督コメント】
☆飛騨高山 山川監督
いいところも悪いところも出たゲームだった。
いまいるメンバーでどれだけのパフォーマンスができるか
半信半疑でやっていくとだめだった。
イ・ミギョンがケガで下がった後は
もともとのブルズにある組織的なオフェンスで2点取れたのは収穫だった。
これからどのように色づけていくか、組み立てるのが自分の仕事。
考えることができるのは楽しみである。
今後このようなカップ戦が多くできれば気軽にスポーツ観戦ができるのではないかと思う。
☆飛騨高山 GK 田口
イ・ミギョンが加入して勝たないといけない大会であったが
3位という結果は悔しい。
イ・ミギョン頼みのチームになっているという印象だった。
自分たちのオフェンスがシュートで終われず相手に速攻されてしまった。
自分自身のプレイとしては、
キーピングが甘く、ディフェンスとの連係が取れていなかった。
まずはしっかり止めて速攻への精度を上げていきたい。
今シーズンはプレーオフには出たい。
自分たちがどれだけやればいいか、
ひとりひとりが変わらないとイ・ミギョンがいても変われないと思う。
☆三重 ゲームキャプテン 万谷
60分間チームで戦うことを意識した。
失点を減らし、ディフェンスを粘ることに重点を置いた。
国体予選ではダブルヘッダーになるので
2週間前にこのようなゲームができたのは大きかった。
やることはいっぱいある。
PVは2シーズン目。
相手に対してバチっと止めることと、
フィジカルで行くことで相手にダメージを与えられる。
Game1の名古屋戦に負けたことは悔しかった。
どういうときに良いか悪いか課題が明確になった。
ディフェンスのハードワークで速攻でのポストでの絡みで
チームを勢いづけられる仕事をしていきたい。
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