ハンドボール 東海クラブダービー Game1 HC名古屋 v 三重バイオレットアイリス

暑中お見舞い申し上げます。スポーツアナウンサーの脇田達司です。
7月27日から3日間、ハンドボール 日本リーグ(JHL)女子の
東海地区クラブチーム3チームによる夏の対抗戦
「東海クラブダービー」が名古屋を舞台に行われています。

この「東海クラブダービー」は東海地区でハンドボールをさらに盛り上げていくために、
そしてクラブチーム文化の定着を目指すために、
同じ目標を持って共に闘う仲間・好敵手として高め合っていこうという主旨で行われています。


大きな柱として
・クラブチームとして、ファンの方に応援いただける場を提供すること。
・プレーオフを目指し、真剣勝負の場を増やして戦力強化をすること。
・自主大会運営の機会を増やし、クラブ事業としての確立をさせていくこと。

これらを目標に東海3県にあるクラブチームが協力し、さらに発展していけるよう本気の試合を開催されています。
HC名古屋【愛知】・三重バイオレットアイリス・飛騨高山ブラックブルズ岐阜の3チームが総当りで優勝を争います。

その最初のマッチが行われました。


三重バイオレットアイリスは日本代表組(原・多田・河嶋)と
この春に膝を手術した島居、
そしてつい先日ママになることを報告したGKの高木の5人がいない中での戦いになります。


一方のHC名古屋は今春の引退者がゼロ、
新人が6人加入し22人の大所帯になりました。

戦前の予想では
主力3人がいない三重に対して
名古屋がどこまで食らいつくか
名古屋も高宮・笠原・丸山がどこまで得点を伸ばせるかが見所でした。

【試合経過】
立ち上がりお互いに点の取り合いで始まりました。
持ち味を出し合いながらも名古屋が主導権を握り三重が追いかける展開に。

13分に三重は加藤のドライブから7mスローを得て6-5と勝ち越します。
しかし16分から立て続けに三重がターンオーバーでボールを失い。
名古屋はそれを速攻で加点。
名古屋がじりじりとリードを広げます。
22分過ぎから三重はCBに2年目の林を置きその林が立て続けに3得点。
しかし名古屋もしっかりカバーして
前半は名古屋が12-11とリードして折り返します。

後半立ち上がり、三重は立て続けにターンオーバーでボールを失い
後半スタートから11分間で三重は名古屋に0-5と走られてしまいます。
ターンオーバーも三重はこの11分あまりに8とシュートまで行くことができません。
名古屋は笠原・水谷・高宮が着実に加点して最大6点リードまで広げました。
三重は林、中田の2年目コンビが踏ん張るものの、
名古屋はポストの吉田にボールを集め、
点差が縮めることができず時間が進んでいきました。
終盤は名古屋のターンオーバーが目立ち、

三重は中田・森本などが食い下がりましたが
名古屋が逃げ切り22-19で名古屋が勝ちを収めました。

名古屋は笠原・吉田・高宮に加え、ルーキーの杜氏が
右ウィングからのショットを積極的に出し
オフェンスのバリエーションが増えてきた感があります。

三重は中田が昨シーズンのDFに加え、

OFでも左サイドのショットなどでバリエーションが増えてきました。

【監督・選手のコメント】
・名古屋 新井ヘッドコーチ
三重は代表に3人+GKの高木もいない中で圧倒して勝つことが必要だった。
ミドルシュートは決まっていたが単発でやられているのはだめだった。
思ったよりは点は取れず、逆に取られなかった。
ルーキーの杜氏も勝負どころではなかなか決められなかったがよく決めてくれた。

・名古屋 高宮主将(先月A代表に選出)
なかなか勝てなかった相手に勝つことができて
これまでの負けを払拭することができた。
オンザコート・オフザコートで自分たちの役割を徹底することが課題。
4月からやってきたことを100%準備していきたい。

・名古屋 ルーキーの杜氏
ディフェンスからの速攻が持ち味なのでそれが出せた。
サイドが決められず得点に絡めなかった。
前半は出せたが後半はもっと出せたと思う。

・三重 梶原監督代行
前半はぼちぼちのペースだったがミスが多く足も止まっていた。
対応力への課題ができた。
自分たちで得点を取りきることができなかった。
6対6の練習ができなかった中、次につながるゲームができたと思う。

・三重 ゲームキャプテン 万谷
やるべきことがやりきれず、流れを持っていけなかった。
オフェンスのミスから速攻による失点が目立ち、速攻でやられると厳しい。
シュートも打たされている感があった。
国体予選に向けていい課題ができた。

・三重 CB 加藤
昨年はケガで出られず、今年こそはという気持ちだった。
自分たちがやるべきことができなかった。
名古屋のディフェンスがアグレッシブともあっても
得点が取れても、ディフェンスが守れなかった。
相手のヘッドコーチ(名古屋 新井ヘッドコーチ)がいとこということもあって
ゲームリーディングができなかった。

・三重 LW 細江
今シーズンが足を鍛えるということで瞬発力がよくなった。
また気持ちも吹っ切れた。
1対1が強みなのでディスタンスショットや、ステップショットなどで崩していける。
今シーズンは速攻で行こうと決めている。
チームで自分がドコまで絡めるかが課題だと思う。

【追記】
※7/28(土)19:00スローオフ予定だった
三重バイオレットアイリス v 飛騨高山ブラックブルズ岐阜は
台風接近の影響で中止が決まりました。
代替日程など詳しくは
HC名古屋・三重バイオレットアイリス・飛騨高山ブラックブルズ岐阜の各SNSをご確認ください。
【追記2】
7月29日(日)のゲーム
① 11:00 HC名古屋 v 飛騨高山ブラックブルズ岐阜
② 15:30 飛騨高山ブラックブルズ岐阜 v 三重バイオレットアイリス

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