ハンドボール  日本リーグ 女子 三重バイオレットアイリス v ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング

前日のゲームで敗れ、連敗を避けたい両チームの対戦。
17/18シーズンはソニーがレギュラーシーズン・プレーオフと4戦負けなし。
ソニーはルーキーのRB北原・LB川村・代表候補のPV角南をどのように使っていくか
三重は代表候補のキャプテン原・GGS多田と地元四日市出身の万谷が鍵になるゲームでした。

前半立ち上がり、ソニーは川村のショットで先制。
三重は前日の広島戦と同じく苦しい立ち上がり。
ソニーのGKベテラン飛田の好セーブもありなかなかゴールネット揺らせません。
ソニーは安倍・山野・松村・ルーキーの北原が着実に加点。

三重は8分に7mスローを得るもキャプテン原が外し
10分で0−8とソニーが一気に畳み掛けます。
11分、左サイドから河嶋がようやくショットを決めて

原のディスタンス・多田とPV近藤とのホットライン、
2年目のCB林のカットインで4分で4連続得点。

ソニーは両サイドの山野・松村、ルーキー北原が加点します。

それに対抗して三重はDF を5:1に変えトップには細江を使う作戦に。
そのDFが当たり、三重はソニーのターンオーバーから
ルーキー團とCB加藤のファーストブレイクが決まります。

前半はソニーが11−9とリードで折り返します。

後半に入ってソニーはまずPV角南のポストプレイで得点、
三重は團のショットでソニーについていきます。

ソニー 飛田・三重 花村の両GKがしのぎ合いが続きましたが

ソニーはターンオーバーが目立ち始めなかなかショットまで結びつけることができません。

39分、ソニー北原のディスタンスを三重のGK花村が首もとに当てるセーブ。
互いにOFでのリズムが作れません。
三重は44分、ソニーのターンオーバーから河嶋のファーストブレイクで12−14の2点差。

さらに三重は細江がトップの5:1DFがまた当たり、
その細江が左サイドからのショットを決めて14-14と追いつき、
50分に8点ビハインドから追いつきます。

しかしソニーは51分にキャプテン山野の意地のショット、
52分に2年目田村のスカイプレイで再び2点リード

57分に加藤のディスタンスで1点差

ソニー大城監督は残り22秒で最後のタイムアウトのカードを切ります。

タイムアウト明け、パッシプの予告が出てソニーは攻めきれずターンオーバー。

三重は加藤からルーキー團へワンパス。あとは團の独壇場。
見事にねじ込んでブザービーターファーストブレイクが決まり
16-16の同点で試合終了。

昨シーズンプレーオフ1stステージで戦った

両チームの意地と意地のぶつかり合いとなったこのゲーム。

三重は前日の広島戦での大敗、そしてこのソニー戦もスタート11分無得点、0−8からのタイスコアに持ち込み貴重な勝ち点1を得ました。

一方ソニーは前日の飛騨高山戦での1ランゲーム負け、
そして三重戦も8-0からの同点で悔やみきれない勝ち点1となる
両チーム対照的な表情がゲーム後に表していました。


<試合後コメント>

ソニー 大城 章監督

悔しい。最後の展開で逆速攻を食らったのは自分の責任。
出だしは良かった。しかしそこで詰められたのはゲームを通して粘れなかった。

北原はもう少しやれる選手なのでうまく彼女のいいところを引き出すかだと思う。
きょうは高いDFに崩せる部分があったがノーマークショットが決められなかった。
5:1DFにはネガティブになってしまい
全選手がいっぱいいっぱいになってしまったと思う。

この2試合の1点の重みを感じて1プレーの執念を出していきたい。


山野由美子キャプテン

勝てた試合だった。
ここぞというときのミスの出し方が悪かった。
8連続得点の後、4連続失点のあとに締められるところで締められなかった。
簡単なシュートミスが目立ち上に行けば行くほど
その辺りに修正していかなければならない。

北原は判断が上手な選手。
点も取れる、ポストでも捌けるので彼女のいいところはしっかり出していきたい。

いまはOFが課題。


角南果帆

勝ち試合を逃してしまった。
あまり上を生かしたり、自分の得点場面も作れなかった。
どんな相手でも自分の動きで得点できるようにしていきたい。

アジア選手権に向けては4月からの代表合宿が続く中、
アジア大会後、頭に置いて絶対に勝たないといけないので
そこへの意識をパフォーマンスに結びつけたい。


川村杏奈

勝ち点2が取れなかったのは残念。
勝ち越さなければいけないゲームだった。

自分がOFコントロールができなかったのが後半の得点につなげられなかった。

三重のDFが変わったので
シンプルに間を狙ったり、タイミングを合わせたり、
DFへのストレスがあったのをの感じさせない形で対応したい。

きのうに比べてサイドも変わったメンバーが得点できたのは収穫。
OF/DFとも同じ選手への負担が大きいのでケアしていきたい。


三重 櫛田亮介監督

前日の大敗から一夜明けて選手の雰囲気は落ち着いていた。

自分たちの形で得点できればと思っていたところ
林の攻撃を落ち着かせてくれた。
細江の5:1DFも効いて

前半が終わった段階で4〜5点差でいければと思っていたが
2点差まで行ったのは大きかった。

細江は得点を取るのではなくどこで仕掛けていくか
前後半ともに15分あたりで最後まで動き切れると思って使っていけたのは大きかった。

OFはCBの組み合わせで変えながらやっていった。
林はシンプルに、加藤はシンプル+バランス
河嶋は加藤をPVにおいてコンビネーションを重視した。

残り22秒のDFはフリースローを取らずに守ることを指示した。
そこからシンプルな7人攻撃でいくことを指示した。

次は北國もよりもまずはその前のアランマーレ戦に意識したい。


原希美キャプテン

広島戦は自分たちで崩れてしまった。
きょうはしっかり踏ん張って引き分けに持ち込めたのは
自分たちのプレーに集中できたと思う。
OFでは要所で外してしまったが、DFではしっかり粘って守れたと思う。

アジア選手権に向けて膝の状態も上がってきた。
いいコンディションにしたいしDFだけでなくOFでも頑張っていきたい。

細江などの活躍について普段出ない選手が大事な場面で決めてくれたり、
ベンチでも笑顔で声をかけてくれるのがチームのいいところ。

連戦が続くが相手のスカウティングをして
最大限のプレーをしていきたい。


多田仁美

やることを統一していたが
なかなかショットまで行けず流れが掴めなかった。
やっていくうちにDFもしっかり守れたが、
個人的には全然満足していない。

自分に厚くDFを引かれたいたので周りをもっと使っていけたかと思う。

ナショナルでは、ずれた部分から行く部分の判断を任されているが
三重ではやるべきことが違うが状態は普段通り。

いまは自分自身やチームとしてプラスになれるように貢献したい。


花村美香

立ち上がりの連続失点で広島戦が蘇った。
きょうはDF が粘れたので得点してくれて安心した。
とにかく1点も入れさせない気持ちでいた。

Q: 角南のポストや川村のディスタンスに対しては?

前半は位置どりが悪かったので
そこから少しずつ修正できて冷静に見られた。
楽な試合はないので自分たちのDFを作ってOFへつなぎたい。

細江みづき

きょうの5:1DFは準備はしていた。
シュートが決められてスペースが空いたところを
みんなで話し合っていけたのは良かった。

大学のときにも5:1はトップをやっていたので
自分のカットよりも次のカットを期待していくDFを意識した。
北國戦ではセットOFをもっと力をつけたい。


河嶋英里

広島戦ではあまりの不甲斐なさでシューターズに申し訳なかった。

夜にはメンバーで本音で語り合う時間を作った。

きょうはチームとして一緒のところに向かっていこうと話した。
最後まで諦めずにやっていった結果だと思う。

CBに入った時は流れをつかむことと、
PVも大学時代にやっていたので経験を生かしてやっている。

北國戦に対しては勝つ力を上げていってチーム力も上げていきたい。


万谷由衣

きのうの一体感のなさの反省から、きょうは自然にひとつになったと思う。

個人としては課題が多いが地元の体育館でたくさんの観衆の中、
最高のメンバーで楽しくプレーできたことはうれしかった。

混戦の中で勝ち点をしっかり積み上げられていないのでしっかりとした対策をしたい。

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