ハンドボール 日本リーグ 女子 飛騨高山ブラックブルズ岐阜 v 広島メイプルレッズ
こんにちは。スポーツアナウンサーの脇田達司です。
おとといの日曜日は三重県四日市市での2試合を取材しました。
クラブ史上初めて3連勝をあげて勢いに乗る飛騨高山と
今シーズンから元男子日本代表の中山監督が率いる広島との対戦。
GAME1では1点差で広島が勝ったものの、
李美京が入ってから3連勝中の飛騨高山を広島のDF陣がどのように守るかに注目しました。
前半の立ち上がり広島はCBにルーキーの木村を起用します。
最初のOFで飛騨高山の3枚目池之端の2分間退場を誘い7mスローを得て石川が決めて先制。
しかし飛騨高山は和田のポスト・宮崎のカットインで連続得点。
そして李美京が早くも火を吹きます。
ポストのポジション争いは
広島・堀川と飛騨高山・池之端と陣野とのマッチアップが早くも激しさを増します。
飛騨高山は李美京と宮崎にボールを集めてじりじりとリードを広げます。
その後は両チーム共なかなか得点ができずターンオーバーが続き膠着状態となります。
オフボールでの面の取り合いで広島はオフェンスファウルが2つ。
広島のCB眞継も思うようにボールコントロールができない時間が続きます。
広島は5分から9分間無得点。
広島・板野、飛騨高山・田口の両GKの好セーブに阻まれます。
広島は14分に石川のループがようやく決まり4−7。
25分 飛騨高山は李美京から宮崎のスカイプレーが飛び出し
攻撃にもひとつリズムを作ります
さらに広島のターンオーバーを見逃さず
陣野のファーストブレイクで9−5とリードを広げて折り返します。
後半に入っても板野・田口の守り合いは続きます。
広島は35分と40分に2度のパワープレイのチャンスがありましたが得点ができません。
しかし、44分から2分間で木村・石川の3本のファーストブレイクで一気に2点差に追い上げます。
そして、47分に広島は飛騨高山の山中の2分間退場と7mスローを得て
キャプテン門谷が決めて1点差。
流れは広島へ向きます。そこからは1ランゲームに。
結局、両チームともショット成功率が30%台前半、
ターンオーバーが広島:15・飛騨高山:17と
OFで苦しい展開が続きましたが
飛騨高山が12−11と逃げ切りクラブ史上初めて4連勝としました。
この日のポイントは
飛騨高山のDF3枚目 陣野と池之端のタイトDFと
GK田口の好セーブ(セーブ率 .556)
広島はCB眞継とPV堀川の不振が最後まで響きました。
<試合後コメント>
飛騨高山 山川由加監督
こうなるだろうなと分かっていて、
李美京をマークするのはわかっていたがかなり困った。
陣野・池之端について100点はあげられないがDFをとにかく頑張ったと思う。
宮崎についてここ最近安定してきた。相手チームにとっては宮崎が怖い存在になると思う。
ただダメなところは派手にダメなので
1ゲーム通して安定するとチームとしても大変助かると思う。
次戦の名古屋戦の修正よりは1週間で仕上げていけないチームなので
土日にしっかりとした形で迎えたい。
からだのメンテナンスのほうが先だと思う。
どこのチームもけが人が多いので
体のケアに重点を置かないと
楽しくハンドボールができないのでそこに集中していきたい。
自分としっかり向き合ってほしい。
メンタルの部分が先に来るので1シーズン通した作り方をしてほしいと思う。
金 恩恵 キャプテン
どうしても勝ちたかった相手だったので勝ちきれてよかった。
李美京については互いに長所短所を知っているので
しっかり分析して情報共有をしていけたのは大きい。
これで1勝ずつすることで自信につながると思うので
前半残り2試合も勝っていけばさらに自信がつくと思うので最後まで勝っていきたい。
李 美京
自分へのマークが厳しいのは分かっていたので
ほかの選手が頑張ってくれてとても助かった。
宮崎とのスカイプレイは打ち合わせはなくて目が合ったので狙っていった。
一人がだめでもみんなでフォローできたのが大きい。
次の2試合を勝たないとPO進出が難しいのでしっかり戦いたい。
田口 舞
とにかくうれしい。
1戦目では李美京の移籍の関係でうまく行っていなかった分、個人的にはやりたかった。
守り合いのロースコアの中でどちらも気合が入っていて気持ちを出そうと思った。
1点で勝てたことがなかったので経験できたのが大きい。
前半残り2試合(名古屋・大阪)、しっかり取りこぼさずに戦いたい。
宮崎 亜紀穂
4勝はいままでなかったので素直に嬉しい。
フェイントで前を狙うことすることはどの相手ともかわらないので
きょうはミギョン(李美京)のマークが分かっていたので
自分たちがどれだけ点を取れるかだと思うのでチャンスがあれば狙っていこうと思った。
陣野 瞳
池之端とは長い間合わせていたので互いに心強く信頼関係があった。
池之端・山中とのコンビネーションもあってきた。
チームはいい方向に向かっている。
李美京が入ってきたことで得点力が上がってきているが入ったことでの課題もある。
李美京に厚いマンツーマンへの対処や
きょうも勝ち方を知らない選手が多いので後半ばたついた
1点でも勝てたことは大きい。
ポストでの面取りについては広島がアタックDFだったので
ブロックして死ぬポストを意識した。
広島 中山 剛監督
自分たちの攻撃ができなかったのでどうしようもなかった。
DFで実際にそこまでやられていなかったので
自分たちがショットをはずしてこの結果なので気にしていない。
攻撃の部分の修正が必要。
まだ序盤なのであまり気にしていないが
選手たちは思うのもがあったのでその部分を変に燻りすぎたのかもしれない。
1試合1試合確実にやっていきたい。
板野 陽
守れていたがDFから速攻の形に持っていけなかった。
点がとれなかったのがきつかった。
DFは自分たちの約束事を徹底できたのが収穫。
自分のミスもあったのでもう少し助けていきたかった。
速攻の形がバラバラで守り切ってもパスが出ない。
速攻のバランスが悪くなっていたと思う。
眞継 麻礼
自分たちの力不足・ミスで負けたと思う。
自分がもっと攻めないといけないと監督からは言われていた。
周りを活かせなかったり追い込まれた場面で
突破できる自分の強さがなかった試合だったと思う。
開幕戦で勝って、今日負けて後半戦にもう1試合チャンスがあるので勝ち越したい。
そのほかの試合も勝ちにこだわっていきたい。
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