ハンドボール 国際Aマッチ ジャパンカップ 男子 日本vドイツ

こんにちは。
スポーツアナウンサーの脇田達司です。
先週ハンドボールの国際Aマッチがドイツナショナル🇩🇪を迎えて徳島と東京で行われました。

私は東京でのGAME2を取材しました。

世界トップクラスのドイツナショナルが
来日とあって4606人の観衆が詰めかけました。
取材して感じたことを率直に書きたいと思います。

まず代表戦の前に行われた
関東学生東西対抗戦。
企画そのものはとてもよかったと思います。
しかし開場がスローオフ20分前。

これではとてもとても200m以上並んでいたファンが
スローオフに間に合わないのは明らかでした。
確かにメインは代表戦ですが
彼らにとっては多くの観衆の中でゲームができる
またとない機会でした。
そして将来のナショナルの選手が出てくるかもしれません。
そのチャンスを逃してしまったと言って過言ではありませんでした。
試合後に選手・監督に話を聞きましたが
共通した答えが「大観衆の中でゲームができたことがうれしい」とのことでした。
意中の選手を探すことができたのではなかったのかなと。

そしてメインの代表戦

ドイツはほぼベストメンバー
日本ナショナルもゲームキャプテン土井を中心に
ベテラン・中堅・若手とバランスよく整ったメンバー
ただ強豪ドイツの高さと体格・パワーになかなか太刀打ちできなかったゲームでした。
しかし日本には小さいカラダだからこそできるスピードを生かしたプレイが
ドイツのディフェンスをきりきり舞いさせたのは収穫。
後半は得点ではドイツと同点でしたが
ミスを見逃さずに得点ができたことは大きかったと思いました。
試合後の記者会見で土井ゲームキャプテンは世界選手権・オリンピックに向けて
「自信と勇気を持つことが大事だ」と話していました。

私がハンドボールの取材をしていて
いちばん注目していることは
ターンオーバーがどのくらいあるか。

「ターンオーバー」とは自チームがシュートまで行かず
ボールコントロールを失い相手チームにボールが渡った場合のこと。
例としてパスミス、スティール、オフェンスファウル、パッシブプレーなどがあります。

日本・前半:8 後半:10
ドイツ・前半:4 後半:9
ドイツの後半9は多いほうだと思います。
その分日本の得点に結びつきました。
後半だけだと13-13のタイだったので

裏を返すと
ミスがあれば日本にもチャンスがあるということ。
そこを見逃さずにできるかだと思いました。
男子は来週韓国とブラジルとの国際Aマッチが続きます。

今回のドイツ戦をどのように生かしていくか要注目です。


そして今回の国際Aマッチはオリンピックに向けて運営の面で
大きな課題があったと思います。

①関東学生東西対抗があるのに開場がスローオフ20分前
 しかも入場整理が全然できていなかった。
(補助学生も声だしもせずに意識が低かったと思う)
 混雑していることも分かっていたにも関わらず開場をなぜ早めなかったのか。
②多くの観客に楽しんで頂くためのホスピタリティの不足
 (試合後のファンサービスで選手と運営の間でミスマッチがあったとのこと)
③外注などを積極的に使えないか
 (サッカーやバスケ・バレー、ラグビーでは警備などを
  ほぼイベント会社に外注している。学生だけでは当然のことだが限界がある)
  またはスポーツボランティアの活用もあってよかったのではないか。

❹自分にできることは何があるんだろうと考えたこと。
 ジャパンラグビートップリーグで秩父宮で行われているミニFMを
 ハンドボールにも活用できないか。
 ネット配信でもただゲームを流すのではなく
 実況・解説をつけていくことはできないか。


野球やサッカー、バスケなど同様にメジャースポーツにしていくためには
選手が結果を出すことはもちろんですが、
観客がまた見に行きたいなと思って頂ける環境づくりもとても大切だと感じました。
私もメディアに関わる一人として何か力になれることがないか
考えていきたいと思います。

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